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作品のバックナンバー(2021/11)

(慈光寺への巡礼道脇の野佛ー比企郡ときがわ町) (慈光寺の紅葉ー比企郡ときがわ町)
 巡礼の道野佛に白い菊 照紅葉浄められたる札所かな
坂東札所は関東一円に点在し、全行程約1300Kmに及ぶので途中で亡くなられた方もおられたと思います。この方を供養する為なのかは不明ですが札所九番慈光寺の参道(旧道)に小さな野佛があり、白菊と樒(しきみ)が供えられておりました。「白」は次の世界への旅立ちの色でもあり、白菊は無病息災、延命長寿などの意味があるのでこれらも願っているのかもしれません。見ていると心が和み合掌しました。
気候の良い秋は巡礼者も多くなります。特に慈光寺は紅葉も美しく又、国宝も有ることから観光客も多くなります。これに備えてお寺では草刈りや掃除など、いわゆる作務が行われたり、幟も立てられて受け入れ準備が整っております。私も札所巡り(秩父三十四ケ所)をしたことがありますが秋は水や空気も澄み、鈴の音も清らかに聴こえて心も晴れやかになり、これに相応しい受け入れ態勢が整えられておりました。

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