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作品のバックナンバー(2018/04)

(花蘇枋ー近在にて) (熊野古道の伏拝御王子ー和歌山県田辺市本宮町)
白皙の蕎麦屋の女将花蘇枋 春風や熊野の今様歌ひをり
もと会社のOB仲間と一緒に車で比企地方の桜と史跡を日帰りで巡りましたが昼食に寄ったのが初めての蕎麦屋でした。丁度、窓越しの目の前に知らない美しい花が咲いていたので女将に聞いてみました。忙しい時間帯にも係わらず笑顔で親切に漢字まで教えて頂きました。十割蕎麦も美味しかったのですが一層美味しく感じ、御陰様で久し振りに一日中楽しく良い気分で過ごすことが出来ました。 「今様」をこよなく愛した後白河法皇が自ら編纂した「梁塵秘抄」には熊野に関する歌が何曲かあります。代表的なものは ”熊野へ参らむと思へども徒歩(かち)より参れば道遠し すぐれて山峻(きび)し 馬にて参れば苦行ならず 空より参らむ羽賜(はねた)べ若(にゃく)王子” です。私の息子も熊野に住んでおりますが700Km近くあるので車ではもう行けなくなってしまい、この歌の思いそのものです。写真の中央遥か遠くに白く見えるのが熊野本宮大社です。

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