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作品のバックナンバー(2019/04)

(盛島歯科医院の花水木ー東松山市新郷) (荻野吟子記念館裏の菜の花ー熊谷市俵瀬)
歯科医師のアポロニア像花水木 菜の花や偉人育てし利根の風
盛島歯科医院は歯科医師から事務員に至るまで全員が女性です。治療室は女性ならではのセンスで写真・絵画・植物・置物などが多彩に飾られており、優しさと和やかさを感じました。その中でも特に目を引いたのが女神であるアポロニア(SANCTA APOLLONIA)像です。この女神は歯科医師から歯の患者に至るまで歯に関係する全ての人に対する守護神で、眺めていると非常に安心感と安らぎを感じます。又、窓の外には花水木が咲き、更に花を添えておりました。歯科以外の他の医院にも沢山お世話になっておりますが治療室内に関する俳句を作ったのはこれが初めてでそれだれ感動しました。尚、今月は2句共女医に関するものですが今後も益々、女性達が活躍出来る世を期待しております。 埼玉県の三偉人の一人である荻野吟子(明治時代の人で日本初の公認登録女医)は利根川の川縁で生れ育ちました。穏やかな春の心地良い川風を受けて揺れる菜の花や、上流を眺めると雪を冠した遠くの山々などが一望出来る所です。しかし川は風の通路でもあり、時には強風も吹き荒れることもあります。このような環境が愛情豊かな心と、忍耐強い不屈の精神力とを育んだものと思います。現在でも女性が医師を目指すには一部の大学で試験結果などに対して差別化の不祥事が生じておりますが、当時は更に相当の困難があったようです。入試すら簡単には受けられず、願書を提出するも2度も却下されておりました。尚、荻野吟子の映画化が決り、今年9月に公開予定です。

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