トップへ戻る
比企氏ゆかりの地ーNO.9はこちら  

作品のバックナンバー(比企氏ゆかりの地ーNO.8:慈光寺)

(慈光寺の板石塔婆ー比企郡ときがわ町) (慈光寺の紅葉ー比企郡ときがわ町)
日の(みじか)碑文の歴史重み増す 照紅葉( )められたる札所かな
師走の弱い日差しが板碑(供養塔)に差し込むと碑文がより鮮明に見え、また1年歴史を刻み込んだように思えます。板碑は関東地方に集中しており(西日本の供養塔は宝篋印塔が多い)、鎌倉~室町時代の作が大半で、大変貴重な遺物です。板碑は青石(緑泥片理岩)で作られたものが多く、荒川水系に豊富で、東秩父では工房跡も発掘されています。尚、慈光寺と比企氏との係わりは「比企氏ゆかりの地ーNO.7慈光寺」をご参照下さい。
気候の良い春や秋は巡礼者も多くなります。特に慈光寺は多くの桜(車道の参拝道には早咲きから遅咲きまでの50種類以上)と、紅葉も美しく又、文化財の宝庫とも言われております。これに備えてお寺では草刈りや掃除など、いわゆる作務が行われたり、幟も立てられて受け入れ準備が整っております。私も札所巡り(秩父三十四ケ所)をしたことがありますが特に秋は水や空気も澄み、鈴の音も清らかに聴こえて心も晴れやかになり、これに相応しい受け入れ態勢が整えられておりました。

トップへ戻る  

Copyright (C) honma, All Rights Reserved.