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比企氏ゆかりの地ーNO.5[はこちら  

作品のバックナンバー(比企氏ゆかりの地ーNO.4:正法寺)

(正法寺の仁王尊ー東松山市岩殿) (正法寺の大銀杏ー東松山市岩殿)
名月や双眸(そうぼう)ひかる仁王尊 空覆う銀杏黄葉いちょうもみじや観音堂
正法寺(坂東札所十番で、岩殿観音とも言われている)は、源頼朝の命で比企能員が復興し、頼朝の室の北条政子の守り本尊になっていた寺です。能員の孫の比企員茂(比企時員の息子)は正法寺で生れましたが、まもなくして新潟県の佐渡へ隠棲しました。この寺には「クツワ虫伝説」なるものがあります。クツワ虫は人の気配を敏感に感知するので員茂母子が住んでいるのを覚られないように全てのクツワ虫を根絶したとの伝説です。 正法寺は札所巡りや初詣などで多くの参拝客が訪れますが、このとき引いたおみぐじはこの樹齢700年以上と言われる銀杏に結び付けております。古代、銀杏は大木になると乳房のように垂れ下がるので「チチフ(乳房)の木」と言われておりました。それゆえに子宝を願うために寺院や神社に多く植えられたようです。尚、秩父の地名の語源説はいくつかありますが有力なのが「チチフ(乳房)の木」とも言われております。

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