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霊園の中に１本だけ樹木があり、朴木でした。朴木は鬱蒼とした山林の中に有るのが殆どなので樹木の下でゆっくりと観られることはめったにありません。丁度小春日和で、大きな朴葉も１年間の役目を終わり、惜しむように舞い散って行きました。私の定年退職の時と重なりました。
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禅寺の庭園の池に落葉が落ちて、ゆっくりと向う岸に流れて行きました。落ちたばかりなのでとても美しく、まるで浄土池を小舟が浄土の世界に向かっているように感じました。向う岸には綺麗に手入れされた庭木があり、私も小舟（落葉）に乗って行きたくなりました。 |
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