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作品のバックナンバー(2020/03)

(ふかや緑の大国のクロッカスー深谷市櫛引) (鎌倉街道上道の笛吹峠ー比企郡嵐山町と鳩山町の境)
クロッカス御伽(おとぎ)の国に居る心地 親王の笛とも笛吹峠(うすい)東風吹かば
クロッカスは日射しのある時に咲き夜は閉じてしまいますが、丈は数センチで、葉は髪の毛に似た細葉で、花の色は多彩で黄・紫・白・紅・青・絞りなどがあり、色により開花時期が多少異なりますが子供のようにとても可愛いく美しい花です。又、クロッカスとはギリシャ語で「糸」の意味だそうです。人は見えない糸で何かと結ばれていると言われておりますがどの色が何に結ばれているのかを想像するのも楽しいものです。 笛吹峠は太平記の巻31に笛吹峠合戦として記述されており、歴史的にも非常に重要な場所です。この合戦は1352年3月に足利軍と新田軍とが戦って足利軍(足利尊氏)が勝利し、室町幕府を盤石にしたとても重要な戦いでした。笛吹峠(太平記にはこの漢字に”うすい”とルビしてある)と言う地名は新田軍の大将である宗良親王(後醍醐天皇の第2皇子)が敗戦時に笛(()と言われる管楽器だったようです)を此処で吹いて皆を慰めたことによるそうです。

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