写俳展　バックナンバー

作品のバックナンバー(2018/０６)


（海芋ー秩父郡東秩父村）		（立葵ー比企郡嵐山町）

	石垣に水湧く棚田花海芋		立葵農夫の首にタオル巻き
	過疎化の山里では耕作放棄された田圃や廃寺が目立ちます。棚田の石垣も崩れて湿地のような荒地になり、墓参り用に植えたと思われる海芋（カラーとも言う）だけは一層清純さを増して往時を偲ぶように美しく見事に咲いておりました。		立葵が好きな農夫が畦に植えたのでしょうか。疲れた時に伸び伸びと色鮮やかに美しく咲いた立葵を眺めながら一休みしておりました。田舎には未だ自然の美しさが沢山残されており吟行を兼ねてよく出掛けます。静謐な世の中が何時までも続いて欲しいと思います。