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作品のバックナンバー(2016/04)

(三春の滝桜ー福島県田村郡三春町) (さきたま古墳の桜ー行田市)
滝桜(  )神を宿してそそり立つ 頂きの花万朶(ばんだ)なる古墳群
桜の語源説は色々ありますが折口信夫氏(民俗学者)によれば 「さ」 「くら」 だそうです。「さ」 は”穀霊”、”耕作”、”田の神”の古名であり、皐月の皐や早苗の早も同じ意味である。 「くら」 は神座(神が鎮座する場所)の意味である。よって桜は”穀霊が鎮座する場所”と言う意味である。桜は古代では鑑賞用よりも占い用であったので農耕とは深い係わりがありました。滝桜も然りですが、私の近くにも田畑の隅に大きな山桜が在り、その下には地蔵菩薩(田植え地蔵か?)が祀られております。桜の下でお酒を飲むことは穀霊に感謝するのだと私は思っております。尚、昔の穀は米のことです。 埼玉県の県名の発祥地となったさきたま古墳群には20基以上の古墳が有るようですが主なものだけでも10基あります。古墳群の中で唯一発掘作業が行われた一番古い稲荷山古墳からは鉄剣などが出土し、これらは一括して国宝に指定されております。この近くには小田原北条氏の城であった忍城があり、豊臣軍(石田三成や前田利家など)が水攻めした際の石田堤も古墳群内に残されております。古墳の頂上からは古墳群や忍城なども一望出来ます。又、桜の名所にもなっており、特に日本最大の円墳と言われる丸墓山古墳(写真)には頂上にも沢山あり古の浪漫を感じます。

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