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作品のバックナンバー(2017/04)

(上溝桜ー東松山市野田) (頼家桜ー東松山市大谷)
相輪の如き上溝桜かな 比企の地や頼家桜蘇えり
上溝桜は他の多くの桜と異なった特徴が沢山あり、これが桜かと思うくらいです。開花時期は桜では一番遅い4月下旬です。花は房状で葉が生い茂った後に葉より上に上向きに咲くので下からでは殆ど見えません。花の香りはとても強く、樹木の近くでも良い香りが漂っています。蕾は花序ごと塩漬けにして食べられ、杏仁子として売られている地方もありますが私も毎年漬けております。湿地を好むので川沿いに多いですが大木になり、下側よりも日の良く当たる天辺付近により多く咲くので遠くから眺めると相輪の如く他の樹木よりも突き出て見えることがあるので目立ちます。葉が無い冬でも小枝に瘤が沢山あるので直ぐ判別出来ます。 東松山市(旧比企郡)は比企一族の故郷です。比企能員(鎌倉幕府の御家人で比企氏の乱にて誅殺される)の息女(若狭局)が二代将軍源頼家の室となりましたが頼家が伊豆修善寺で害せられたのでその位牌を東松山市大谷に持ち帰り菩提を弔ったと伝わっております。その地に伊豆修善寺町の篤志家である野田正尚氏より寄贈されて植樹された桜が頼家桜です。この桜のすぐ脇に串引沼があり、この沼に頼家の形見である鎌倉彫りの櫛を、往時の思いを断ち切るために若狭局が投げ捨てたとされる秘話も伝わつております。又、写真奥の小高い山は比丘尼山でここに草庵を結び菩提を弔った所とされております。

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