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作品のバックナンバー(2006/10)

(慈光寺の枳殻ー比企郡ときがわ町) (兼六園ー石川県金沢市)
背戸山に続く小路や枳殻(きこく)の実 水澄みし兼六園( )の苔手入れ
枳殻(からたち)は北原白秋作詩の歌にもある様に棘がとても鋭いので昔は屋敷や畑などの盗難防止用として垣根に植えられていました。又、実も美しく香りも良いので大好きです。最近では枳殻の替りに立入り禁止などの立札が目立ちますがこれでは風情をまったく感じません。慈光寺は3度目の紹介となりますが随所に行き届いており四季を通じて夫々にそれとなく趣を感じます。 日本の風土は苔に適しており、適度の水分と光線がありゴミや草取り等の掃除をして常に綺麗にする事により自然発生します。これは掃除の文化とも言われ、禅の心を表しているので特に夢窓国師(鎌倉〜室町時代の禅僧で西芳寺や天竜寺等の庭園を作庭)の流れを汲む日本庭園には苔の見事な所が多いのです。苔が綺麗だと水も浄化され益々清らかになります。

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