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作品のバックナンバー(2007/5)

(山藤ー秩父郡東秩父村) (石舞台古墳ー奈良県明日香村)
山藤の香りの届く程の距離 のどけしや飛鳥の里の石舞台
人の手が届かない断崖に樹齢は分りませんが見事な山藤が咲いていました。山藤は野田藤(藤棚の藤)よりも花房は短いのですが香りは劣りません。若葉と相まって風が爽やかに薫って来ます。天然記念物に指定された野田藤は各所で見かけますが山藤でこの様な見事なものは身近ではあまり見られません。今後も自然が守られ開発の手が伸びない事を願っております。 石舞台古墳は天皇をも凌ぐ力を持っていたとされる蘇我馬子(626年没。飛鳥寺の建立や仏教伝来の推進者)の墓と言われており、石材は2300tに及ぶ巨大なもの。「ナラ」とは吏読(イド…古代朝鮮語)で「国」を意味し、都が置かれた地に相応しく不思議な石造物や天皇家の古墳などの遺跡も多数あり古のロマンを感じ、長閑な春に訪れるのが大好きです。

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