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作品のバックナンバー(2009/8)

(木槿ー近在にて) (夏茱萸ー近在にて)
明日の事微塵も見せじ花木槿むくげ 若き日の母の面影夏の茱萸ぐみ
木槿の花は一日で萎れてしまいますがその美しさを見ていると想像もつきません。特に写真のような中心部のみ赤い一重の花は「底紅」とも呼ばれ一際好きです。歳と共に明日のことが何かと気になりますが木槿のように今日を精一杯美しく生きられればなーと思うこの頃です。この句は今年のNHKコンクールで佳作に入選させて頂いた作品です。 母親は私が二歳半の時亡くなったので殆ど記憶にありません。しかし、夏茱萸を見るとなぜか母のことが浮かんで来ます。幼い頃は屋敷内に夏茱萸の大木があり、大きな実を沢山付けたので木登りなどをして遊びました。二歳の頃は母が下で支えていたのかもしれませんが私の誕生月も八月なので余計に懐かしさを感じます。

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