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作品のバックナンバー(2023/06)

(藜ー近在にて) (嵐山渓谷の花菖蒲ー比企郡嵐山町)
良寛の歌しみじみと(あかざ)摘む 野生種か森は浄土花菖蒲(はなしょうぶ)
藜は子供の頃食べた事がありますが美味しかったです。最近では余り見掛けなくなりましが有ると嬉しくなり、良寛の歌が蘇って来ます。歌は「山住みのあはれを誰に語ましあかざ籠に入れかへるゆうぐれ」ですが、子供達と楽しく摘んだ藜を独居の草庵に持ち帰り、この寂しさも良寛が自ら選んだものであり、このような暮らしが慈悲に満ちた活動や詩が生まれたのではないかと私は思っております。
何方かが植えたのかもしれませんがすっかり森林の草むらの中で野生化した花菖蒲があります。大自然の中なので新緑に囲まれ、水も空気も清浄なので花園でのものよりも一段と色鮮やかでとても美しく見えます。湿地帯なので足場が悪いし、しかも薮の中なのであまり人が入って居りませんので守られているのかもしれません。森林の中のオアシスみたいな感じです。

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