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作品のバックナンバー(2022/03)

(息障院の涅槃図ー比企郡吉見町) (城恩寺の枝垂桜ー東松山市)
涅槃会(ねはんえ)雲居羅漢(うんごらかん)も坐禅せり 袈裟似(けさに)なる枝垂れ桜ぞ法事の日
世の中には、他人を見下したり傲慢になる人、自慢話をする人など、即ち、雲居羅漢がおりますが、涅槃会の時だけは静かで神妙になり坐禅をおこなっている人が居ります。改めてお釈迦さまの偉大さを痛感します。涅槃図は普段から坐禅堂の中に掲げてありますが、坐禅者が見える目の前にも掲げてあると更に良いのではないかと感じました。
仏教の発祥地インドは非常に暑いので衣服の代わりに肩から掛ける袈裟になったともいわれています。袈裟を作るのには本来は使い古した布切れを使用し、田の形に縫い合わせして作ったようです。田の形は「福田(ふくでん)」を表し、皆の幸せを願うことを意味しているそうです。城恩寺の枝垂桜の太い枝振りが田の形に似ているので袈裟のようにも見えます。

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