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作品のバックナンバー(2020/02)

(麦畑−近在にて) (霊山院の石佛と臘梅ー比企郡ときがわ町)
開拓地素足で麦を踏みにけり 臘梅や笑みをたたへて石佛
麦踏みは冬の期間中に数回行いますが昔は人が一歩づつ踏みしめて行いました。開拓農民となった当初の頃は殆ど収穫が無く、地下足袋も買えない程の大変な苦労をしました。夕方になると急に冷え込んで来て素足では痛い程になりました。今でも麦畑を見ると当時の辛かったことが浮かんで来ます。 霊山院(国宝の有る慈光寺の塔頭)は禅窟で、庭園には花や石造仏が有ります。特に春先は臘梅が目立ち、良い香りを漂わせております。この直ぐ脇の石佛が太陽を一杯浴びて温まり、臘梅もこの暖かさでのびやかに咲き誇り、香りを吸って春が来たのを喜んでいる様に感じました。

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