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作品のバックナンバー(2019/03)

(ぺんぺん草ー近在にて) (杉花粉ー近在にて)
心地よき風に奏でるぺんぺん草 杉花粉目潰し弾のごと迫る
薺(なずな)は春の七草の一つで1月の季語ですが、薺の花は3月の季語で実が三味線のバチに似ていることから、ぺんぺん草とも言います。薺は繁殖力が強く放っておくとどんどん増えてしまい、耕作放置された田畑をあっと言うまに埋め尽くしてしまいます。しかし3月頃になると一面が緑で覆われ、花が春風に揺れている風景は風情があり、三味線が聴こえて来そうな雰囲気になります。 啓蟄を過ぎると日増しに春らしくなり嬉しい反面、杉花粉症に悩まされます。杉林は花粉で煙が上っているように見えることもあります。眼は痒くなりしょぼしょぼし、鼻水やくしゃみも出ます。昔は花粉症に罹らなかったのですが約60年位前に成長の早い杉が大量に植林されました。その後約40年位前になると輸入木材が多くなり、国内の杉は需要が減り、野放しになったのも一因しているようです。

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