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作品のバックナンバー(2016/11)

(葛城山からの富士山ー伊豆の国市長岡) (花田苑の能楽堂ー越谷市花田)
紅葉越し白頂の富士伊豆海辺 菊日和能のお題は"菊慈童"
昨年、自治会のバス旅行で伊豆へ行きました。富士山が裾野から頂上まで雲一つ無くスッキリと見える素晴らしい景色は初めてでした。それに伊豆の山々の紅葉、駿河湾の青い海、冠雪を頂いた富士山、と全てが色鮮やかでとても見事でした。但し写真ではちょっと逆光になったので紅葉が表れていないのが残念です。尚、時間帯は昼頃でしたが午後には頂上に雲が掛っていました。又、葛城山へはロープウェで行けるので楽ですが頂上からは源頼朝や政子、比企尼、など歴史の舞台となった蛭が島や修禅寺、韮山、函南(比企尼はここを経由して頼朝へ支援)なども眼下に一望出来、居ながらにして歴史探訪を味わっている気分になります。 「菊慈童」は”菊水”の起源となった中国の周朝第五代皇帝の時代(今から約2950年前)の伝説ですが概略は菊の葉に観音経(普門品)の最後にある二句(”慈眼視衆生”と、”福聚海無量”・・・慈悲の心で全ての生き物に接すれば海の如く無限に福が集まるの意味)を書付て毎朝、慈童が唱え、この葉の露が川に滴り落てこれを飲んだ人は皆不老長寿になったとの内容です。菊(この漢字の由来は”一年の最後に咲く花”の意味からで、故に献花にも使用)で飾付けられた舞台、中国皇帝の衣装、厳粛な舞などとても素晴らしく秋にはぴったりな能でした。尚、花田苑は日本の庭園百選にも選ばれている純日本庭園ですが能楽堂も日本の主要な能楽堂の一つです。

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