写俳展　バックナンバー

作品のバックナンバー(2006/1)


（妙法寺の歯朶－神奈川県鎌倉市）		（役の行者付近の竜の玉ー入間郡越生町）

	百八段上り切りたる歯朶（しだ）の寺		坪庭（　）や木洩れ日に映ゆ竜の玉
	私の父親は８４才で亡くなりましたが今年で生誕１０８年です。そろそろ煩悩も祓われ、安らかに眠っていることでしょう。しかし、私の心の中では歯朶のごとく蘇ってきます。妙法寺は日蓮上人が庵を結んだ所ですが日蓮上人と本間家とは縁があります。		竜の玉（竜の髭の実）は真冬の弱い日差しが当ってもあの碧い色がまるで宝石の様に輝き、辺り一面が明るくなり、早春の希望を感じさせてくれる。特に雨上がりの水滴が付いている時には一層見事になります。最近は雑木林であまり見られないのが残念です。