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作品のバックナンバー(2007/4)

(和紙の里ー秩父郡東秩父村) (大平山ー比企郡嵐山町)
茅葺 きの民家覆いて老桜 山祇やまつみの舞とも散るる山桜
里山には僅かですが今でも実際に生活している茅葺き屋根の古民家が残っており、春に訪ねるのが楽しみです。縁側に座り、鶯を聴きながら桜を眺める景色は安らぎの空間でもあり日本の原風景だと思います。春が来た喜びや桜が生き証人のように歴史を語りかけてくれるので色々な思いが甦って来ます。心休まる一時で、何時までも残しておきたい風景の1つです。 染井吉野も好きですが人為的に造られた故か、病気(天狗巣病)になり易くしかも短命のため儚なさを感じます。山には山の神や木の神など所謂「山祇」が在すと言われており、山桜は山祇が創ったものと思われ神聖さを感じます。山桜がそよ風に散る姿は山祇が舞い、山々にも春が来た事を喜んでいる様です。大平山の中腹には「山の神」の祠が在します。

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