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作品のバックナンバー(2009/2)

(蕗の薹ー彩翔亭”所沢市”の茶会にて) (侘助ー自宅の庭)
茶会寄付待合や蕗の薹ふき とう 侘助や茶人偲びつ点前てまえせり
蕗の薹だけの生け花は初めて見ました。凛としていて明日への生命力を感じ、場所と言い立春の頃のお茶会にはぴったりでした。彩翔亭は所沢航空記念公園内にあり、ここは日本で最初の飛行場でしたが大空に夢見た若者達が沢山巣立って行った事でしょう。又、私の父親も終戦までは飛行機関係の仕事でしたのでゆかりの地でもあり感慨深いものがあります。茶室ではなく待合室(寄付)でしたが色々の思いが浮かび何となく心地良い緊張感と明日への希望が伝わって来ました。 侘助を見ていると秀吉や利休のことが浮かんでしまいお茶を点てたくなります。名前の由来は秀吉が朝鮮出兵の際に持帰った人名からとも言われておりますが(利休と同世代の茶人からとの説もあり)それにしても花の姿と名前とが実に良く合っているのには驚きです。もし利休が切腹でなかったら今の茶道のあり方も変わっていたとも言われておりますがこれも禅の教えで言う”全ては宇宙の生命の創造”だったのでしょう。茶道も禅の心と言いますが正しくです。

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