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作品のバックナンバー(2009/9)

(真性寺の女郎花ー秩父郡長瀞町) (葛の花ー近在にて)
女郎花おみなえし万葉の歌詠いけり くず咲きし香に踏入りぬ藪の中
秋の七草(女郎花、桔梗、萩、撫子、葛、藤袴、尾花)は万葉集にも詠われており昔は皆、野のあちらこちらで咲いておりましたが今では女郎花、桔梗、撫子等は殆ど見ることが出来ないのが残念です。特に峠路の女郎花が秋風に戦ぐさまは風情があり今でも目蓋に浮かびます。「秋の野に咲きたる花は指折りかき数ふれば七草の花・・・山上憶良」 葛の花も秋の七草の一つですが今でも野山で沢山見られます。甘い香りが遠く迄漂って来ますので近づいて見たくなります。しかし蔓が繁茂するので近付いて見るのは大変ですがとても趣があるので大好きです。見ていると思わず葛餅の雅な味が思い浮かび食べたくなります。それに、私は風邪を引き易いので葛根湯にはお世話になっており、繁茂する生命力を頂いた気になります。

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