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作品のバックナンバー(2022/06)

(荒果てた開拓地ー東松山市新郷) (上高地の河童橋ー長野県松本市)
兄逝くや夏草深き開拓地 上高地序曲のような若葉風
兄は2年前に92歳で亡くなりました。戦後まもなく大学を中退して親と一緒に開拓農民となり、大変苦労しました。開拓二世でしたが開拓地を引き継ぐ後継者が居らず、開拓地はすっかり荒れてしまいました。これも戦争の爪跡なのかもしれません。周辺は殆ど工業団地となり、これも時代の流れとは言え、今迄の苦労が空しい気持ちにもなります。
上高地の初夏は木陰ではちょっと寒い感じもしますが若葉風は本格的な真夏を連想させてくれます。真夏でも最高気温が20℃前後で、梓川は雪解け水で水温は10℃以下なのでとても清涼で澄みきり、非常に爽やかです。、岩魚や鱒が気持ち良さそうに泳いでおり、想わず、シューベルトの歌曲「鱒」を口ずさみたくなります。

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