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作品のバックナンバー(2020/10)

(永福寺開祖の遠忌−東松山市市ノ川) (豊旗雲ー近在にて)
満座(まんざ)なる開祖の遠忌菊香り 稲筵(いなむしろ) 豊旗雲(とよはたぐも)に 夕日差す
昨年の10月に永福寺の開祖である大洞存「(ダイトウソンチョウ)禅師の五百回忌と、三十三代ご住職の十七回忌との法要が同時に執り行なわれ、大勢の禅師や関係者がご参列されました。この様な素晴らしい法事は一生に一度も会えない事が多いのですが参列出来た事はこれも何かのご縁かと思います。又、時期も丁度、仏花とされる菊の季節で、菊が厳かに飾られ、一層感激を授かりました。時の流れと、命の繋がりの大切さをつくづく感じました。 豊旗雲は季節には関係無く、何時でも何処ででも発生し、とても美しいのですがやはり実りの秋の夕方が一番素晴らしいと思います。特に稲が黄金色に輝き、空には赤く染まった豊旗雲がある情景は日本の国の象徴である瑞穂の国に相応しい原風景だと思います。減反で田圃も少なくなっておりますが、この様な情景が何時までも何処ででも平和な世の中で見られる事を願うばかりです。尚、この句は今年のNHKコンクールで佳作に入賞しました。

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