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作品のバックナンバー(2016/02)

(土埃ー近在にて) (旧陸軍桶川飛行学校校舎ー桶川市川田谷)
開拓地砂塵混りの隙間風 特攻の訓練跡や凍る空
戦後間もない昭和21年2月に親が開拓農民となり今月で70年となりました。開拓地は飛行場跡地で木も草も無い平らな荒地で、地質は関東ローム層の赤土でした。北風が容赦なく吹き付けると土埃が舞い上がり目を開けていられない程で、開拓小屋と言われた粗末な家の中まで入り込み、土埃が積もる程でした。今では植林した防風林も大きくなり当時の苦労が偲ばれます。又、大半が工業団地(東松山工業団地)になってしまい空しくも感じます。 旧陸軍桶川飛行学校は戦争末期の昭和20年2月から、それまでは飛行訓練場であった所が特攻隊の訓練基地となりました。その校舎が日本で唯一当時のままで残されております。しかし老朽化が進み、危険とのことで今年から整備完了まで(完了時期不明)閉鎖となりました。戦後70年、あの戦争の痛ましさが風化されつつあると言われている昨今ですが絶対に2度とあってはならないことです。今後も何んとか残し後世に伝えて欲しいと願っております。

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