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作品のバックナンバー(2006/11)

(与謝野晶子の歌碑ー比企郡嵐山町) (西沢渓谷より甲武信岳方面を望むー山梨県)
晶子歌碑染いる比企の渓紅葉 風立ちて残る紅葉も旅立ちぬ
嵐山町には嵐山渓谷があり、京都の嵐山に似た景勝地なのでこの名になりました。昔は付近一帯に松が多かった様でこの歌碑も松を詠んだものですが今では殆ど見る蔭もありません。しかしこの歌碑と渓紅葉は当時とは異なる情景で趣も異なりますが訪れるたびに感動が得られ、素晴らしいもので詩情をそそります。 紅葉が散って行くのを見て定年退職の時の想いが重なりました。同期入社の友も役目を終えて紅葉し、定年と言う風が吹きそれぞれに同じ樹から第二の人生を踏み出しました。ある者はすぐに土に返ってしまい、又ある者は渓流に流されながらしばらくはいろいろな旅を続けるものなど皆、自然に戻って行きました。

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