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作品のバックナンバー(2006/9)

(慈光寺の芭蕉ー比企郡ときがわ町) (多宝寺の桔梗ー秩父郡長瀞町)
門前を覆いつくせる芭蕉かな 声かけしの笑顔や桔梗寺
芭蕉は幽寂を感じさせるので寺院等によく植えられております。国宝(後鳥羽上皇、関白九条兼実らが写経した法華経一品経)のある慈光寺にも“心経の道”と名付けられた石段を登り詰めたところの門前に立派な芭蕉があり、まさしくぴったりで心が和みます。俳人の松尾芭蕉も門人(李下)から芭蕉の株を贈られてとても気に入り、庵号・俳号の由来になった様です。 秋の七草の一つとして親しまれている桔梗ですが、実際には6月頃に咲き、これを一度切り取らないと秋に良い花が咲きません。桔梗寺の異名を持つ多宝寺では尼さん1人でこの作業を行っておりますが、疲れた顔も見せずに笑顔でお話戴いたので桔梗も一層美しく見えてとても印象に残りました。ただ残念なのは近年、野生のものが殆ど絶滅し大半が栽培種である事です。

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